コラム 水商売全般の話

水商売の子が将来のために手にするスキル・資格

水商売の子が将来のために手にするスキル・資格

水商売の業界で働く子は、ずっとこのお仕事をしていく子、いつかは卒業して昼職で働きたいと思っている子の2手に分かれます。
いつか昼職への転職を考える子は、将来の為にスキルや資格を取得していることも多いです。

水商売からの転職は大変!

男女共に、年齢を重ねれば重ねるほどスキルも資格も経験も無い転職は難しくなります。
スキルも資格も無くて許されるのは若い子だけの場合が多いです。「未経験可」の求人はこうした若い人材を求めているので、20代前半を過ぎているのなら採用される可能性は少なくなります。

水商売一本で働いてきたと言うことは、残念ながら昼職で求められる実務の経験がないことになります。
25歳を過ぎて何の準備もなく昼職に転職しようと思っても、実務経験が無い、スキルも無い、資格も無いでは、転職はかなり難しいでしょう。
だからこそ、しっかりと将来を考えられる子は、水商売で働いているうちから自主的にスキルを身に付けたり、資格を取得したりと動いているのです。

転職に向けた最低限の準備

水商売のお仕事をする前から将来のことを考えることが大切です。
将来的には昼職で働くというのもこの時点で決めておき、「◯歳になったら夜のお仕事は辞める」「貯金が◯◯円溜まったら辞める」「資格が取れたら辞める」など、ちゃんと目標をはっきりさせておきましょう。

こうした目標は有耶無耶にしないためにも、手帳やスマホのメモ機能などを使って形に残しておくことをおすすめします。

将来のことを何も考えていないと・・・

若いうちはどうしても将来のことを具体的に考える、ということが出来ないかもしれません。
「どうせどうにかなるから大丈夫でしょ」「まだ若いし・・・」と思っていたら、将来苦労してしまうことは目に見えています。
“楽しい今”はずっと続かないので、現実をしっかり見て、水商売で働ける18歳の子であっても将来をしっかり決めてから働き始めましょう。

最初はとりあえず「将来は何かしら昼職に転職する!」というアバウトな考えでも、その為にスキルや資格を取得するのなら問題ありません。
例えば現代では、事務職をするなら最低限のPCスキルは必須ですから、そうしたPC関係のスキルを身につけておくだけでも何も無いよりは断然マシです。

せっかく水商売という色んな業界のお客様に出会えるお仕事をしているので、興味を持った業界があれば、その業界で働くにはどんなスキル、資格が必要なのかをさり気なく聞いてみても良いですね!

身に付けた方がいいスキル・資格

では、実際にはどんなスキルや資格を身につけると良いのでしょうか。
もちろんそれは自分のやりたいことや興味のあることなど、人それぞれですが、どんなお仕事でも身に付けておいた方が良いことがあるのでいくつかご紹介します。

・ビジネスマナー
昼のお仕事ではビジネスマナーが重要です。
ビジネスマナーがちゃんとしていないと、自分だけでなく会社自体の信用も失ってしまうので、そもそも最低限のビジネスマナーが無い人は採用をしない会社も珍しくありません。
実際に水商売から卒業して昼職で働き始めたら、今まで使っていた敬語と思っていた言葉遣いが敬語ではなくて注意された・・・という子もいます。
本でもいいですし、インターネットでも良いので、最低限のビジネスマナーは事前に身に付けておきましょう。

・パソコンスキル
少し触れましたが、パソコンスキルも基本的なところは覚えておいた方がいいでしょう。
タイピングが円滑に出来るのはもちろん、事務系のお仕事ならExcelやWordなどのソフトが使えれば問題ありません。
ExcelやWordは検定試験もあるので、そうしたものを取得して具体的にアピール出来るようにしておくのもいいですね。

・金銭感覚・生活リズムを戻す
昼職は水商売のお仕事と比べてお給料がとても少ないです。
水商売から卒業したばかりだと余計にその安さに驚かれると思いますが、このお給料の中で生活をしていかなければなりません。

水商売をしていて怖いのが金銭感覚が乱れてしまうことでしょう。金銭感覚が乱れたままで昼職に移っても、お給料が足りず、結局夜のお仕事に戻ってしまいます。
今自分が月にどの程度使っているのかを把握し、昼職では到底やっていけないようなお金の使い方をしているようなら、無駄遣いを減らす所から始めましょう。

また、夜のお仕事と昼職は勤務時間が大きく異なります。
夜型の生活に慣れてしまっている方も多いと思いますが、少しずつ生活リズムを戻していくようにしてください。