水商売と賃貸のハナシ

水商売と賃貸のハナシ

お仕事が水商売の人は賃貸の審査に通りにくいというのを聞いたことはないでしょうか。
これは本当で、どうしても水商売をしている人は男女関係無く賃貸審査のハードルが上がってしまいます。

審査が通りにくいのはなぜ?

賃貸を借りる際に行なわれる審査で重視されるのが、「収入の安定性」です。
これは大家さんの立場になれば理由が分かると思いますが、毎月必ず家賃を納めてくれる人と、悪気はなくても家賃を滞納することがある人なら、必ず家賃を納めてくれる人を選ぶと思います。
家賃を必ず納めてもらう為には安定した収入を得られる、特に定職に就いている人が有利となります。

一方で水商売は稼ぎにバラツキが出がちなお仕事ですから、収入が少ない時は家賃を滞納されるかもしれないと危惧されてしまいます。
また、水商売の場合、同じお店で何十年も働くということはかなり珍しいです。競争が激しい業界ですから、お店が突然無くなってしまうという危険性もあります。
こうした不安定さがハードルの上がる一つ要因と言えるでしょう。

もう1つ、水商売の人=トラブルメーカーというイメージがついてしまっているのも問題です。
賃貸で何かトラブルが起こればその責任は大家さんが背負わなくてはなりません。
トラブルや他の住人からのクレームが少なければ少ないほどいいというのは当たり前の心理です。
水商売の人だと普通のお仕事の人と違って昼夜逆転の生活のことが多いので、深夜の騒音トラブルなどが問題になったり、中には水商売の人が住んでるというだけで嫌だと感じる住人もいるのです。

もちろん水商売だからといって賃貸物件が借りられないということはありません。
最近では水商売の人向けの不動産屋があったり、インターネットでも「水商売の人可能」の物件が多く見られるようになりました。
まずは、インターネットでこうしたことを調べる所から始めて見てください。

実際に会って色々と相談したい場合は、繁華街近くの不動産屋に行ってみるのがおすすめです。
繁華街には必ずキャバクラやスナックなどの水商売のお店がありますから、普通の不動産屋でもそこに働く人に向けた物件を多く取扱っています。
1日中明かりが絶えないようなところだと、普通の家庭を持つ人が近辺に住んでるということも少ないので、特に水商売オッケーの物件が見つかりやすくなるでしょう。

また、不動産屋に行く時は水商売をしているように見えないようなきちんとした格好をしていきましょう。
もちろんスーツなどでビシッと決める必要はありませんが、オフィス街を歩いていても不自然さを感じさせないオフィスカジュアルな服装がおすすめです。
物件を借りる為には「信用」がかなり大切ということは既に理解してもらえたと思いますが、その信用を得る為には第一印象で「しっかりしていそうな人」と印象づける必要があります。
派手なネイルをしていたり、髪を大胆に巻いたり盛っていたり、露出が多めの服装だったり・・・と見た目がいかにも水商売をしているような格好で行くと、「この子はTPOも弁えられないちゃらちゃらした子」と思われてしまい、信用されにくいです。