クラブのこと コラム

高級クラブについて知っておこう!

水商売の中でも一際高い接客スキルを要求されるのが高級クラブです。
高級クラブは客層からしてガラリと変わってしまうことが多く、キャバクラやガールズバーでは通用していた接客スキルでは歯が立たないなんてこともしばしばあります。

高級クラブの客層

銀座の高級クラブでは、企業のトップや大企業の重役クラスのお客様、皆が知っているような著名人等、お金に余裕のある年齢層が高めな方が多く来店されます。
一方で高級クラブといえば六本木にも多くありますが、お金に余裕のあるお客様が多いのは銀座の高級クラブと変わりありませんが、客層は30代〜50代といった比較的若く成功した方が多く来店される傾向が強いです。

年齢層の違いから銀座の高級クラブではしっとりと落ち着いて飲む傾向が、六本木の高級クラブでは賑やかに飲む傾向があります。
高級クラブで働きたいと思ったら、そうした面も考慮して自分に合ったお店を探しましょう。

ホステスに求められること

客層が上流階級のお客様ということで、ホステスにも当然高い容姿、接客スキル、品格・マナーが求められます。
常日頃から新聞や経済雑誌、ニュースを見るのは基本中の基本で、その他お客様との会話に必要な情報を積極的に仕入れていく必要があります。

どちらもその場限りではお客様にも見透かされてしまいますから、毎日こうした情報収集や教養を身につける努力が辛く感じてしまうと、高級クラブで働くのは厳しいかもしれません。

身だしなみについて

高級クラブでは、衣装やヘアメイク、ネイルについても、他の水商売で働く以上に気を使わなくてはなりません。
少しでもだらしなかったり見るに耐えないような格好をしていると、強く注意されますし、やり直しを求められるでしょう。

また、出勤時の服装に関しても厳しく取り決めているお店も珍しくありません。
基本的にカジュアル過ぎる服装やスウェットなどのだらしなく見える服装などは、禁止されていることが多いです。

どれくらい稼げるの?

高級クラブでは、自分のお客様が使ってくれた金額…つまり売上に応じて自分のお給料が決まります。
そのホステスの売上の◯%がお給料、と決めているお店が多いです。一番多いのは40%前後ですが、かなり売上る凄腕ホステスにもなると、売上の60%以上がお給料になる方もいらっしゃいます。
自分のお客様があまりいないホステスはヘルプ専門となり、日給2万円〜4万円程度の契約で働くことになります。

ただし、クラブのお給料形態についてはかなりややこしいので、次で詳しく説明します。

クラブのお給料形態

クラブでは「永久指名制度」と呼ばれる制度があります。これはお客様が初回に指名したホステスがずっと指名相手になる制度です。
永久指名になったホステスはそのお客様の「係りのホステス」となります。

そしてここからややこしいのですが、先ほどの担当が決まっているお客様が係りのホステス以外の女の子と同伴してきたとしても、その売上は同伴したホステスではなく、係りのホステスのものとなります。
つまりそのお客様が自分の担当ではなかった場合、どんなに接客しようが売上は全て係りのホステスのものになるということです。
極端な話をしてしまえば、係りのホステスが丸々1ヶ月出勤しなかったとしても、ヘルプのホステスが接客してくれるのでお給料はしっかりともらえてしまいます。
そして、係りになったお客様が別のお客様を紹介してくれると、自然と紹介されたお客様の係りにもなります。

ヘルプの女の子については、紹介した通り日給2万円〜4万円程度で働くことになります。
ただヘアメイク代はもちろん、お客様との付き合いに使う交際費等多くかかりますので、手元にはあまり残らないという子も多いようです。
ただし、お店の月売上がノルマに達していれば、小計10万円前後ごとに日給に少し色が付きます。
その逆で月売上がノルマに達していない分は足りない分が日給から引かれてしまいます。

係りのあるホステスは、簡単に言えば完全歩合制ですから、稼げる時と稼げない時の差が思いっきり出てしまいます。
さらにお客様がツケでお酒を飲んだ場合、その金額を期日中に回収できなければ全て係りのホステスが自腹で支払わなくてはなりません。
回収に動くのも係りのホステスですので、回収に伺う際は菓子折りを用意したりかなりの気を使います。
ツケを踏み倒す人は大抵少なくてもウン十万円分くらいは踏み倒すため、回収できない係りのホステスが泣きをみるということも少なくないのです。
多くのお客様を自分のお客様にするには、お客様を見極める能力もかなり重要になってきます。
お給料形態の説明を見て、「ヘルプの子にまかせておけば楽に稼げる〜」と思ったかもしれませんが、係りになるということはそれと同時にかなり大きな責任を負うことになるのも覚えておきましょう。