「水商売」の由来と意味

「水商売」の由来と意味

一般的に水商売とは夜のお仕事を指す時に耳にする言葉だと思いますが、本来はもう少し違う意味で使われていたのはご存知でしょうか?
今回は「水商売」という言葉の歴史について軽くご紹介したいと思います!

プロ野球選手も「水商売」!?

水商売という言葉の本来の意味を一言でまとめると「人気に左右されたり、先の見通しが立たない職業」です。
キャバクラや風俗店のような夜のお仕事はもちろんのこと、プロ野球選手やサッカー選手、漫画家、タレント、歌手・・・など他にも多くの職業が「水商売」として分類されます。
ただ、現在では夜のお仕事を指す言葉として使われることが圧倒的に多いです。

「水商売」という言葉の語源は、実ははっきりしたことが分かっていませんが、有力な説は3つあるとされています。

1つ目の説は「不安定な水の流れる様子を、不確定な商売に例えた」という説です。
キャバクラも高級クラブもその職種柄、売上は人気や景気に大きく左右されて必ず安定しているとは言えません。こうした不安定さを水に例えているというわけですね。

2つ目の説は「娼妓や芸妓などの職業が泥水稼業といわれていたことから」というものです。
一見華やかな仕事ですが、この華やかな世界の裏では労働環境や人間関係などが泥水のように汚れているという例えから「水商売」と表現するようになったという説になります。

そして最後の説は「水やお茶を提供する水茶屋からきている」という説です。
夜のお仕事を含む飲食系の水商売はこの説が有力であるという考えも多くあります。

中にはこれらどれか一つだけが語源というわけではなく、それぞれの職業ごとに違った語源があるのではという意見もあるそうです。

親しみやすくなった水商売

キャバクラや高級クラブのような夜のお仕事の水商売に限った話だと、最近これらの職業は以前よりも偏見が少なく働きやすくなっています。
何年か前には女子中学生、女子高生が将来なりたい職業ランキングのトップ10にキャバ嬢がランクインしたことが話題になりましたね。

現在はモデル兼キャバ嬢という子も珍しくありませんし、ファッション雑誌やテレビ等でもキャバ嬢を見かけることが多くなったのもイメージが変わってきた要因の一つでしょう。

今では夜のお仕事を指す言葉として浸透している水商売という言葉ですが、今後も時代の流れで新しい意味として使われていくかもしれませんね。